はじめに。
今年も開催予定の“しめ飾りづくり”。
気がつけば5年も続けており、皆様に喜んでいただくことが本当に嬉しく思っております。
今年度に関しましては様々な事情もあり、兵庫県内のみ、人数もいつもより少なめでの開催となり、「できるだけ多くの方へ自分の手で年末の準備を」とはじめたワークショップですが…とても歯痒い気持ちです。
また、多くのお店様からワークショップのご依頼がありましたが、その分お断りさせていただくことも多く…大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
わたしたちサササは「ご縁」をとても大切にしております。
お世話になった恩返しとして、またお会いできるきっかけづくりとして出張のワークショップをさせていただいています。
来年度はさらにそういう気持ちをさらに大切に、心の向くままに開催できればと考えています。
と、今年も終わらぬ間にそのようなことを考えているのもどうかと思いますが…笑
気を取り直して今年度の鶴、亀についての詳細をお伝えします。
…
まずは一番大切な材料について、
「藁(わら)」
今年も初年度から変わらず、京都府福知山の農家「ミヤサイ」さんより農薬・化学肥料無使用の黒もち米をいただきました。
例年より収穫量が少ない分(分けつが少ない分)藁の長さが長く、鶴で言うと大きな羽がつくれそうです。
根本は紫檀のような高貴な紫色に染まった美しい藁。そして藁細工がしやすい「しなやか」で「やわらかい」藁。
今年も大切に使わせていただきます。
「稲穂」
私たちが育てたコシヒカリの稲穂を贅沢につかっていただきます。
また、一部差し色用として同地区のMORE繁盛さんが育てられた緑米やイセヒカリ、様々な稲穂をご用意する予定です。
もしご自身で稲作をされている方は、収穫した稲穂を付けていただくのも良いかもしれません。
「精麻」
野州大麻(やしゅうおおぬさ)を加工したもので、国の許可を得てつくられている云わば大麻草です。
栃木県でつくられたものです。
本来の使い方としては祓具(はらえぐ)として不浄を祓い清めるためなどに用いられ、神事には欠かせない素材です。
藁ではなく精麻のみでしめ縄をつくられている神社もあるほど。
時が経つと徐々に白く変化していきます。
今回使うのは今年収穫、加工されたもので、黄金色をしています。
「榧(かや)」
今年も私たちのがいる繁盛(はんせ)地区に住むご夫妻から榧(かや)をいただきます。
この土地では門松をつくる際に榧を使うことが多く、瑞祥の木として、縁起の良い木と呼ばれています。
葉が尖っていることから魔除けとしての意味も持つ樹木です。
古くは仏像の材料になったこともあり、現在では将棋盤の最高級品の材料となっています。
日本ではあまり見ることがなくなったとされ、幻の木とも呼ばれています。
繁盛という土地名からも縁起が良さそうです。
宍粟市北部の風習を感じていただきたく、皆様にお渡ししています。
鶴・亀に直接飾りつけるのも良さそうです。
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かたちについて
今年のしめ飾りも「鶴」と「亀」。
「鶴は千年、亀は万年」の長寿の象徴である鶴と亀。
実はその他にも意味が隠されており、
鶴は夫婦で一生を連れ添うことから「夫婦仲」象徴、
亀は一歩一歩あゆみを進めることから「継続」の象徴とも言われています。
その意味を知るとますますどちらをつくるか迷いそうですね。
かたちに関しまして、
毎年すこしずつ仕様を変えています。
大きな違いは「あわじ結び」を追加したところ。
その他、事細かにお伝えしても野暮なのでこちらは割愛します。
ぎゅっと濃密になった印象です。
昨年より少し…?難しくなりました。
去年参加された方でとても手こずられた方、めげずに今年も頑張りましょう。
鶴亀に関しましてはお正月だけではなく、紙垂(雷型の紙の飾り)をはずしていただければその後も縁起物としても飾っていただけます。
つくられる方の個性が出る鶴と亀。
翼が小さかったり、頭が大きかったり。かたちが歪でも不思議と愛着が湧く縁起物となります。
初めてつくる方はどちらにするかとても迷われます。当日見本を見てお決めください。
去年「鶴」だった方は「亀」、去年「亀」だった方は「鶴」を、というお声もよくお聞きします。
さて、今年はどちらをつくりましょうか。
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開催場所と開催日について
12/5(日)
yomomacha garden @yomomacha.jun @nahoko.yomomacha
12/8,9(水,木)
サササ
12/13(月)
発酵LabCoo @labcoojp
12/18(土)
葉擦れ @hazure_hyogo
12/19,20(日,月)
物事|田疇 @_denchu_
12/24(金)
CURRY STAND kakogawa @currystandkakogawa
12/26(日)
minarusuy @minarusuy
となります。
ワークショップのお申し込みや参加費(参加費はサササを含め、各お店様全て同じです)については各ショップ様からのご案内をお待ちください。
参加されたいショップ様の情報は頻繁にチェックしていただけたらと思います。
(サササでも随時お知らせ予定です)
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しめ飾りの販売について、現在のところ
暮らし用品 @kurashi_yohin
にて少量ではありますが、販売していただくことになっております。
ワークショップにご参加されない(できない)お客様はこちらのお店でのご購入を検討してください。
当店(サササ)では物販という形では販売する予定はございませんのでご了承ください。
…
今回のお知らせはここまで。
サササでの開催についても近々詳細をお知らせしますのでお楽しみに。
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