top of page

ウコン

  • 7 日前
  • 読了時間: 4分

薬草図鑑04 ウコン


スパイスの効いたカレー

黄色が美しいたくあん

呑みに行く前に飲むと体の負担が軽くなるお助けドリンク

草木染めの中では珍しい蛍光発色できる染料でもあり

沖縄では邪を寄せ付けない植物として、お守りや赤子の産着としても利用されてきた背景を持つ

私たちの暮らしにとても馴染みのあるスパイスです。


冬の間の薬草仕事といえば、みかんの皮を干したり、金柑を乾燥させたり。

生姜やウコンも分厚くスライスしてもカビにくい空気の乾燥した冬に乾燥処理をする薬草です。

漢方的には「気」の巡りと「肝」によく働く薬草として、春からの肝気のあばれに活躍するので

自分用のお茶に少し加えたりして、春先の養生に使っています。


本州と比べると、沖縄ではウコンは特に身近な薬草です。その歴史を紐解いてみると面白く、

琉球王国時代の海上交易で、もともとは薬・染料・香料として伝えられたと考えられます。

沖縄の気候は・高温多湿で食材が傷みやすいという特徴があり、解毒・健胃・抗菌的な薬草が必要だった背景に加えて、ウコンの生育環境ともうまく合致したことで、ウコンは単なる薬ではなく、「腐敗と病を防ぐ植物」として人々の生活にうまくなじんだ薬草だったと考えられます。

沖縄へ行くと、ウコンの入ったブレンド茶が「うっちん茶」という名前でペットボトル飲料としても目にすることもありますね。気候の温暖な沖縄ならではのものだなと、見るとつい買ってしまいます。

独特の苦みが癖になるお茶で、そこからヒントを得てうちの夏の季節のお茶にもウコンを採用しました。

効果効能も素晴らしいので、カレー以外でも気軽に取り入れたい薬草ですね。



<ウコンの成分>


・クルクミノイド(黄色の色素成分)・・・抗炎症、抗酸化作用、肝機能のサポート、胆汁分泌の促進、血流改善

・精油成分(テルペン類)・・・抗炎症、抗菌作用、血行促進、消化機能のサポート、鎮痛作用

               スパイシーな香りの成分のことで、主に外用として用いられる


※これらの成分は主に脂溶性(油にとけやすい)


鬱金(ウコン)


五味:辛・苦

五性:涼

帰経:心・肝・肺

分類:理気薬、活血、駆瘀血

※妊婦には禁忌


・理気(気の巡りを良くする)

・活血、駆瘀血(血の滞りを動かす)

・疏肝(肝の働きを整える)

・利胆(胆汁分泌を助ける)

・芳香性健胃


処方:中黄膏



<中黄膏風軟膏>


はれものの初期、打ち身、捻挫に

熱を取り、排膿を促し、疼痛をやわらげ、鬱滞した血を散らす効果があり ます

※傷口が深い場合や化膿が進んでいる場合は使用しません。


・ウコン 10g

・太白ごま油 or 菜種油 100ml

・みつろう 15〜20g


1.薬草は成分が抽出しやすいようにミルサーなどで粉末状にし、乳鉢でパウダー状に細かくしておく。(スーパーで目にするターメリックのパウダーなら、そのまま使える)

2.油をよく熱し、水分がしっかり飛んだらみつろう加える

3.みつろうが溶けて油となじんだら火を止め、薬草を加えて練る

4.冷えて少し粘度がでてきたら、保存容器にうつし、冷まし固める


本来は黄柏(キハダの表皮をはがして内側の樹皮を乾かしたもの) を加えたものですが

手に入らないなら効果は弱くなりますがウコン単体でもとっさの対処にあると役立ちます。

家庭でも手に入りやすい代用としてクチナシも候補にあがりましたが、消炎成分が水溶性のため、このレシピには合いません。(少しずつ乳化させたらできなくはないのかも、でも大変そう)

目指す薬効と薬草の特徴をマッチさせるのって難しいですね。

今も作られている軟膏や古典のものを参考に試行錯誤してみます。



ウコンを洗ったもの
断面の黄色が濃い見事な秋ウコン。洗っただけで独特の香りが広がります。

ウコンを干している様子
軽く蒸しあげて十分に黄色が発色してきたころ、5mm厚くらいにスライスして影干しする。乾燥後の仕上がりはおよそ1/10の重さと大きさになってしまう。


 
 
 

コメント


  • Instagram
カートロゴ.png

© 2021 SASASA 

bottom of page