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心が疲れるとき、体から整える|心と体と食養生

  • 2月3日
  • 読了時間: 4分

なんとなく気持ちが沈んでやる気が出ない

身体がなぜか重だるい


いくら規則正しく暮らしていても

どんなに食事や運動に気をつけていても

季節の移り変わりや人との関わりにより、心も体も変化させられてしまう。

特に心は日々の小さなストレスの積み重ねで、知らずのうちに大きな病気につながることもあります。

健やかで居続けるということは、じっと一点にとどまっているということではなく

行ったり来たりする振り子のように、変化しても比較的すぐに元に戻ってこられる状態のこと。

その戻り方にはどのような方法があるのでしょう。


心と体という視点から、話してみたいと思います。



心と体の関係を語るとき、東洋医学と西洋医学は、どちらもある共通点を持っています。

それが、消化吸収のしくみが、心身の状態を左右するという考え方です。

西洋医学では「腸」、東洋医学では「脾(ひ)」と呼び方は違いますが、どちらも“食べたものを、自分の力に変える場所”として重視されています。


腸は、食べ物を消化し、栄養を吸収する臓器です。

それだけでなく、

・体の免疫細胞の多くが集まる

・腸内細菌がビタミンを作る

・脳と情報をやりとりしている 

といった働きも持っています。

特に注目されているのが腸と脳の関係です。

腸の状態が乱れると、不安感が強くなったり、やる気が出ない、集中力が落ちるといった変化が起こりやすくなるということが分かっており、腸は単なる消化管ではなく、感情の安定にも関わる臓器という考えが周知されています。


一方、東洋医学でいう「脾」は、実際の臓器としての脾臓とは少し違い、

胃とともに消化吸収に関わる働きの全般を担っていると考えられており

・食べたものから「気」「血」を生みだす

・生みだした「気・血」を運ぶ

・内臓を正しい位置に保つ

といった役割を担っています。


また、東洋医学では感情と臓腑は結びついて考えられています。

脾に関係する感情は「思(おもう)」

考えすぎたり、悩みすぎ、心配しすぎると、脾の働きが弱るとされており、

食欲が出ない、お腹が張る、体がだるい、集中できないといった症状が現れやすくなります。

逆に、脾が弱っていると、気や血が不足し、気力が落ちて不安や思い悩みが増える。

心 → 脾 → 心と、それぞれが影響し合う関係です。



心を整えようとして、気持ちだけを変えようとするのは、ときに難しいものです。

頑張らなくっちゃといくら気合を入れてもしんどいばかり。

そんな根性論はずっとは通じません。

腹が減っては戦はできぬと言われるように、お腹にちゃんとエネルギーになるものを入れなければ動けませんし、エネルギーがなければ気持ちもついてきません。

気持ちだけではどうにもならないというのは、現実的な話なのです。

その上で、エネルギーになるものをはき違えないように!

弱っている時、無理に分厚いステーキを食べても、体が吸収できなければかえって負担になるだけです。

一番いいのは誰かに作ってもらった温かい食事。

勝負飯でなくても、豪華でなくても、定食屋や○〇食堂のようなチェーン店でもいい。

自分のために用意された温かい食事をいつもより時間をかけて、しっかりと噛んで味わうこと。

なにも特別なことではないんです。

でも、自分で作るのは気力がいるので誰かに作ってもらってください。

そうすると食べ終わる頃には心が少し落ち着いて、少し前向きになれるものです。


心が疲れている時は、体から変えてみる。

その逆も然りで、体が思うように動かないときは、気分転換や感情が動くようなことを意図的にやってみる。

東洋医学の知恵と、現代医学の栄養学。

どちらも「食べることが、人をつくる」と教えてくれています。


そろそろ春が立つ頃、陽と陰の気が転換する季節で、特に精神的に不安定になるタイミングです。

食べ方を見直し、食べ物を見直し、心と体がひとつである実感を持って、おいしく食べて心も体も健やかにいきましょう。


雪の中の白山羊の写真
頭突きは山羊の習性のひとつで、一生やめられないそうです

ある日の愛山羊チーの様子です。

彼女はとても分かりやすい。

お腹が減ると怒って頭突きをしてくるし、お気に入りのエサがでると鼻をならして上機嫌です。

(豚かな?というくらいブヒブヒいいます。)

しっかりと、心と体はつながっています。



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