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なんとなく不調の原因は「食べ方」かもしれない。腸と食養、日本人の体質の話

  • 1月27日
  • 読了時間: 6分

更新日:1月30日

スーパーの食料品コーナーは私たちの食べ方をうつす鏡のようです。 野菜や果物、豆腐や魚・肉などの生鮮食品は売り場の3割程度。

酒やジュースなどの飲料が約1割、乳製品も1割程度。

弁当や総菜、パンや冷凍食品など、調理せず食べられるものは生鮮食品と同程度、あるいはそれ以上かもしれない。

共働きや独り暮らし、高齢化によって、料理する時間や献立を考える手間を省けるこれらの加工品が重宝されるのは仕方のないことなんだと思います。


はたして、食事とは何なのでしょうか。

光合成もできず、何も食べずに生きていけない私たちにとって、食事は生命維持に不可欠な行為です。

人類が二足歩行をはじめたばかりの頃、食料の多くは生のままか、砕いたりつぶしたりする程度でした。毒に当たって命を落としたり、食あたりで動けなくなったりと、食べることが命がけだった時代があります。

やがて火を扱う術を身につけ、加熱によって有害な菌を死滅させ、解毒・減毒し、栄養価を高め、消化吸収しやすくすることができるようになると、「より安全で、おいしく食べたい」

その欲求が生まれ、どうすればよいか考える脳が発達していったのだそうです。


腸は第二の脳とも言われています。

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンという物質の大半は腸が生みだしているのだそうです。

直接脳に信号を送るわけではないようですが、乳酸菌が増えると浮気をしなくなる。という話もつい最近の有機農業教室で耳にしました。(ちゃんと農業について勉強していますよ!)

腸の長さは、その食べ方と深く関係しています。

肉食動物は腸が短く、草食動物は腸がとても長い。

人間は、その中間に位置します。

特に日本人は、穀物や野菜、海藻を中心とした食文化を続けてきた民族。

発酵食品や食物繊維の多い食事に適応した腸内環境を持ち、「植物性の食事に向いた体」と言われています。


現代の食事は、肉、乳製品、小麦、砂糖が多くなりがちです。

これらは消化に負担がかかりやすく、腸内環境を乱しやすい食材。

体が重い、眠い、だるい、便秘や下痢、お腹の張りなど、なんとなくの不調が続く。

年齢やストレス、睡眠不足などの原因もあるかもしれませんが、ずっと続くのはおかしいですね。

腸内環境が乱れて、免疫機能が落ちていると考えると、合点がいきませんか?? つまり、今の不調の原因は、今まで食べてきたものが体に合っておらず、きちんと消化吸収されずに少しづつ負担となりあなたの体にのしかかっているのです。


私自身の実体験の話をしましょう。

もともと小さい時から貧血体質、低血圧で冷え性な私は、体質改善にと漢方の先生の指導もあり、肉や魚を沢山食べるように意識してここ数年過ごしてきました。すると、なんとなく体としてはがっしり、体力がついた気がするのですが、お腹が張って、おならの匂いがとてもきつくなりました。体に無理があるように感じていましたが、冷えがなくなり、脈も力強くなりました。特段不調は感じなかったので、桑の葉や柿の葉、黒文字などをお茶にしてしのいでいました。

そんな中、春先と秋の入り口、陰陽が転換する時期に上半身に発疹が出たり、乾燥がすすんでかゆみが出るようになります。イベントも多く、心も体も忙しくしている中で溢れる体のサイン。漢方薬でなんとか表面上は抑え込めても、食い改めることがなく、徐々に症状がひどくなりました。今まで飲んだことのない漢方薬や、かゆみを抑える軟膏、いいと言われるサプリも試しますが、少し良くなったと思えば、陽気が高くなるお天気の日や気温が高くなると発疹がでるという、すっきりしない日が続きました。

そんな折、はたまた有機農業教室の講義で、世界地図を食性によってエリア分けした図が目にとまります。

草食、肉食、雑食とそれぞれに腸の長さが違うというのは先に述べた通りですが、私がずっと学び、実践している漢方の源流、中国エリアは肉食文化。古来より狩猟を中心とし、肉を長きにわたり食べてきた人種である、と。

まさに目から鱗。

漢方薬の処方も中国と日本とでは濃度が違っていたり、微妙にパワーが弱まるように直されている。それはこんな根本的な違いがあるからだったのか・・・!と。

その翌日の朝食、いつ漬けたのか思い出せないほどよく漬かったキュウリのぬか漬けを思い出し、ご飯とみそ汁、梅干しにぬか漬けといった粗食に戻し、肉や魚は毎食1品だけにするようにすると、翌日には顔中にでていた発疹が半分以下になり、数日もするとすっかりきれいに治りました。

あれこれ試した漢方薬も、サプリも何だったの??というくらい、食べ物を変えて体が反応しました。

食べたいものを食べるというのは人間の欲の一つで、欲があるからこそヒトは進化を遂げてきたことも事実です。

甘いものを食べることが何より至福、分厚いステーキをほおばることで頑張る気力が湧いてくるなど、

料理が人生を彩るものであることは間違いありません。

毎日をきちんと、自分を律して、腹八分目で、なんて続けられることの方がまれで、漢方の古典を読んでも、「それができないから体を悪くする」とあります。今も昔も変わらないのです。

けれど、不調に陥った時、もとに戻す方法を知っていれば、大きく揺さぶられることなく、比較的軽傷ですみます。


「食養」とは、食事で体を養うという考え方のこと。食事を正すことで体を正すのです。

不調がつづいている人にこそ、朝から米を炊き、みそ汁を作り、漬物と梅干しを食べてほしい。

この組み合わせは体をリセットするための魔法の食事です。

胃腸の弱っている時は玄米より5分つきや白米がいいですし、味噌や漬物や梅干しも自分で作れなければ買えばいい。ただ、無添加で自然の力で発酵したものを選んで、塩がいいものが一番です。残念なことに、これらを満たす加工品はスーパーではまず目にしません。

「料理」する時間を惜しみ、体を悪くしてパフォーマンスが落ちたり、病院に行く時間が増えてしまうなら、長い目で見たとき、その便利さははたして本当にありがたいものでしょうか。

家事に仕事、育児と一人何役もこなさないといけない今、365日全ての食事をちゃんと料理するなんてまず無理です。私だって無理です。スーパーの総菜に手が伸びたり、餃子や練り天なんかの加工品も買います。忙しさで食事がおざなりになる時、罪悪感でいっぱいになります。

そんな時こそ、朝食にこれらの粗食を作ってみてください。

思ったよりも時間がかからず、しかも保存のきくものが多いので買いだめできます。自分で作るのはハードルが高いと思われるかもしれませんが、ユーチューブやSNSでも作り方を教えていたり、そういうサイトも多く、やってみると案外簡単でびっくりするはず。

味噌は体にたまった悪いものを外に排出してくれるスーパーフード。

しんどい時こそ、朝は和食です。


加工品の多くは輸入食材が使われています。これは私たちは自分たちのお金を海外にばらまいていることに他なりません。日本を豊かにするには、日本の食材を一つでも多く食べて、日本で作られているものにお金を使うべきです。

味噌や梅干し、漬物は使う材料も少なく、国産にこだわり、無添加で自然に作られているものも多い食品。

是非、ご自身の体のためにも、日本のこれからの為にも、朝食から見直してみてください。


ある日の朝食。みそ汁と漬物、梅干しの粗食




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