暮らしのサ会「秋」ご案内|身に纏い、食べて養う 柿渋染めと薬草七味づくりで迎える秋の養生

*9月8日 20時ごろより参加募集開始予定
暑い暑いとうなだれるのもあと少し。
暦の上では白露(はくろ)と言われる朝露がつきはじめる頃です。
私たちのまわりでは先週頭くらいから見られたこの風景。朝晩の冷え込みと日中の温かさの差で生まれる、季節の移り変わりを感じられる個人的にとても好きな景色です。
暑く、長かった夏も終わりを迎え、ひんやりと冷たい秋の風が吹いてきます。
冷たい風で体調を崩しやすくなるこの季節、体を守る方法の中には、衣服で補うという、手軽でおしゃれも出来て、しかも効果的という三拍子そろった養生方法があります。
秋の会では、薬草を外と内、両方から体に取り入れる方法を学んでいきます。
外服:植物の力を身に纏い、守る、柿渋染め
薬を飲むことを「服用」と呼びますが、なぜ服がでてくるの?と疑問に感じたことはないでしょうか。
古代中国では、薬草をすり潰したり、絞った絞り汁を布に含ませたものを巻き、痛みやかゆみ・打撲などに張り付けて治療する方法を「外服」、それらを体の中に入れる、つまり口にすることを「内服」と呼んでいました。
「服」という字の持つ意味は、「身につける、身に纏う」という意味から転じて、薬や毒を「体内に取り入れる」という意味をもつようになったのです。
薬は「口に入れるもの」と思いがちですが、衣服からも薬効を体に取り込む方法があるんですね。
植物の力を纏い、自分を守る。
そんな暮らしの知恵が、「服用」という言葉には残されています。
午前中の実習は、古くから人々の暮らしを支えてきた柿渋染めで布を染めるという体験です。
茜色や紫、藍色が身分や財力、精神性など、主に宮中の貴族文化を表していた平安時代。
柿渋の茶色はそのころからずっと庶民の暮らしの色でした。
もとの素材の強度を上げるために布や紙、材木や道具に塗り、防水効果もあることから、帆や漁網などにも利用され、丈夫で長く使うための暮らしの工夫として受け継がれてきました。
「外服」という視点では、柿渋自体に抗菌や抗ウィルス作用があるとされ、ストールのように身に纏えば北風から身を守るものへ、風呂敷のように壁に掛ければシックハウスやカビなどから身体を守るとされています。
美しく飾るためだけではなく、暮らしを守り、大切に長く使い続けるための技術。
サ会のコンセプトとも親和性があり、以前に仕込んでいた柿渋液が熟成されてきたことも重なり、この度企画することにしました。
実際に臭いをかいだり、ちょっとぺたぺたする感触を体験しながら、染める前と後で変化する布の風合いや色の変化をみていきましょう。
内服:食べて内側を守る、薬草七味づくり
午後は、身体の内側へ。
季節の変化は少しずつ起こるものです。
ただ、この時期は台風が来て、まさに大荒れ、大暴れ。
少しずつ涼しくなるはずが、急に肌寒くなったり、かと思えば最近多発している10年に一度の高温がやってくる日もある。しかも、陽の世界から陰の世界へ切り替わるというのは、矢印が今までと逆の方向に進むこと。夏からのダメージは思っているよりも大きいものです。
昼食や午後の座学では、季節の変化や体調、体質に合わせた養生を学び、ご自身に合わせたオリジナルの七味を作り、持ち帰っていただきます。
漢方薬の中に、〇〇散という名前のつくものがあります。薬草を煮出したエキスを粉にするのではなく、薬草そのものを細かく砕いた薬という意味です。(今の〇〇散という薬の大半はエキスを粉にしたものになっています。)今回つくる七味は自分で組み合わせて粉にした、まさにあなただけの養生薬のようなもの。
気温の変化が激しい秋は、衣服で調整するのはもちろんですが、「予想していたより寒い」というのが往々にして起こります。もう一枚羽織りが欲しくなったり、温かい汁物が飲みたくなる。そんな時に、持ってきた弁当やドリンクにふりかけられる七味は、手軽に温かさや巡りをよくしてくれる、心強いお守りのようなアイテムになります。
秋の養生ワークショッププログラム詳細
前置きが長くなりましたが、あらためて暮らしのサ会「秋」の当日のプログラムについてお伝えします。
午前:柿渋染め
柿渋は、私たちが事前に仕込んで熟成させた5年もの(甘柿)か、より赤味の強く出る市販されている3年もの(渋柿)か、どちらかをお選びいただけます。染色具合の違いはサンプルをご用意しますので、当日見比べて決めていただきます。
市販されている柿渋は、主に渋柿を熟成させてつくられるもので、技術の発展で無臭のものもあります。
以前、渋柿と甘柿両方で柿渋液を仕込んで比較してみましたが、「渋柿の方は濃い赤茶色」になっていくよく目にするザ・柿渋の色。対して「甘柿から作った柿渋液はベージュ系のやさしい色」に染まります。
甘柿の柿渋液は、渋柿のものよりタンニン量が少なく一気に濃く染まらないので、初心者の方にも失敗の少ない染液になります。濃くしたい場合も何度か染めを重ねていくので、渋柿より濃度は薄くても、より深みが出る染め上がりになるかと思います。
一般的には渋柿で染められた製品が多いので、他にない柿渋染めの雰囲気が欲しい方にはおすすめです。
柿渋染めは柿のタンニンと日光の酸化反応によってその濃さが大きく変わってくるのが面白い特徴です。
実際、テスト染めをした日は1日目がほぼ曇りで、生地はハリが増してしっかりしましたが、色はうっすらと乗る程度。一方お天気の日に染めをして天日に干すと、あからさまに色が濃くなるのがわかります。
経年変化で色が濃くなっていくのも柿渋の特徴です。染めた時は少し薄いかなと思っても、時間が経てば少しずつですが濃くなっていきます。また染め直しが簡単なのも特徴的です。
当日、もっとしっかりした色を付けたい!!という方のために、鉄媒染と銅媒染もご用意する予定です。
媒染についての説明は割愛しますが、媒染液を使うことで化学反応を起こし、発色を促すことができます。
午前中に染めて、昼過ぎに反応を確認してみてみましょう。
どのように染まるかは当日のお天気次第、というのも含めてお楽しみください。
もちろん、「柿渋液」の作り方もご紹介します。
甘柿と渋柿の違いや、作るタイミング、保存方法などはテキストにまとめて持ち帰っていただきます。
媒染液の作り方や廃液の処理についてもご案内しますね。
来年、やってみようと思った方は是非参考にしてください。
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染め物について
今回はこちらでご用意したもの、ご持参されるものでプランを設定しました。
・プラン1:サササでご用意したストールor風呂敷を染める(材料費+2,000円)
・プラン2:ご持参いただくものを染める(ただし天然素材のものに限る)
申し込みの際は、プラン1、2どちらかをご明記ください。
プラン1:サササでご用意したストールor風呂敷(講座代と別で、材料費として+2000円頂戴します)
こちらでご用意したストールか風呂敷どちらかをお選びいただき染めます。
首に巻けば、抗菌や抗ウィルス作用で季節の風から身を守る一枚に。
部屋に掛ければ、シックハウスやカビなどから暮らしを軽やかにする一枚に。
「ストール」
ストールは、肌触りを一番に考え、柔らかいインド綿や絹の古布をつなぎ合わせた1点ずつ柄が違うものに。
ストールとしてだけではなく、頭に巻けばターバンとしても活躍します。
使う素材は同じですが、1点ずつ柄は異なります 素材の違いにより縫い目に自然なしわが入ります ふんわり一重でまくとこんな感じ。二重にもまけます。 このように頭にまくこともできます。
「風呂敷」
風呂敷は正方形で十字の柄はそのままに、中心の素材の選定のみ1点ずつ違うものになる予定です。
こちらはタペストリーやカーテンにもなるように透け感の高い素材を選び、綿の薄手の生地と、インド綿の柄のコントラストが面白い1枚になります。風呂敷として何かを包むもよし、三角に折って首に巻けばスカーフのように、そして頭にまくと三角巾に。
大きな十字の柄の周りにネイビーの縁取りがはいります。中央の柄の見え方が1点ずつ変わってきます。 素材の違いにより縫い目に自然なしわが入ります 対角に折り、首にまくとこんな感じ 後ろはネイビーの縁取りが際立ちます 頭にまくとこんな感じに。正面に中央の柄が出てきます。
※事前に準備が必要になるので、ご予約の際に、ご希望のアイテム(ストールか風呂敷)をお選びください。
プラン2:ご持参いただくものを染める(追加料金はかかりません)
お手持ちのスカーフや薄手のシャツ、エコバックなどを、ハリを出したり、しっかりさせたい場合にご持参ください。
染液の量に限りがあるため、重さが「約80g程度」のもの、素材は綿や麻、絹やウールなどの「天然繊維」に限定させていただきます。
ポリエステルなどの化学繊維は染まらないこともないですが、堅牢度(色の保ち)が良くないのと、あまり色が入りません。綿が一番濃く染まります。ウールは扱いによっては縮んでしまうこともあるのでご注意を。柄は入っていても、無地でも構いません。
※事前準備
持ち込み素材はしっかりと洗濯(中性洗剤にて)をして持ってきてください。なお、蛍光漂白・増白剤や柔軟剤は入れないでください。うまく染まらなかったり色むらの原因になります。
汚れがついているとその部分がムラになったり、あとから汚れを落とそうとしても落ちないので、事前にしっかりと洗ってご持参ください。
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午前のワークショプが終わるとお昼を一緒準備をし、昼食後、午後の授業に移ります。
お昼:一緒につくる季節の養生お昼ごはんと秋の養生食について
皆さんと一緒に「季節の養生お昼ご飯」を作り、一緒に食卓を囲みます。
夏のお疲れ体に沁みるスープ。
秋の不調に備える常備菜など。
テキストにもまとめたものをお渡しします。
午後の身体の状態を見る時間はしっかりととりたいので、今回は手軽さを重視した内容で調整していきますね。
午後①:座学(身体をみる)
今の身体の状態を自分や参加者の皆さま同士で観察し、違いを知ったり、触れて感じることはとても良い学びになります。
肌の色や皮膚のしっとり感、あたたかさや大きさのバランスなど。全体を見ることで分かってくることがあります。しっかりと自分と向き合う時間にしましょう。
午後②:クラフト(体質別の七味づくり)
今のご自身の状態が導き出せたら、体質に合わせて薬草を選び、自分だけのオリジナルのふりかけ(七味)を作って持ち帰っていただきます。七味といってもお選びいただける薬草は約18種類。容器に入る量の中で、組み合わせは自由です。薬草の特徴や効果を一覧にしたものをお渡ししますので、その中から自分に必要なものを選びます。
あれも欲しい、これも必要・・・ぜひ時間いっぱい悩んでください。
完成したものは野菜や肉、魚など料理にささっとふりかけて、自分を整える心強いお守りとなります。
持ち帰ってもらう七味缶は携帯しやすい大きさなので、持ち歩くカバンに入れておくのがおすすめです。
外側から身を守ること。
内側から身体を養うこと。
どちらも、自分ひとりで頑張るのではなく、植物の力を借りるという、昔から続く暮らしの知恵です。
植物は、私たちの暮らしを少しだけ、時には大きく豊かにしてくれる存在。
その力を知り、手を動かし、自分の暮らしに取り入れていく。
そんな喜びを、皆さんと分かち合える一日になれば嬉しいです。
暮らしのサ会~秋~
日程:9/23(水祝)、9/29(火)
時間:10:00~15:00
講座代:8000円(昼食代、テキスト、七味代金含む)
※柿渋染めのプラン1の方は追加料金+2000円を頂戴します。
お持ち帰りいただけるもの
柿渋染めしたアイテム、残った柿渋の染液(ペットボトルでお渡し)、オリジナル七味15g、秋の会のテキスト
*初めてのご参加も大歓迎です。ただし、「春」、「夏」ご参加の方を優先的にご案内させていただきます。その点ご了承ください。
申し込み方法
・メール( info@sasasashiso.com )
・インスタグラムのDM
いずれかにて申し込みが可能です。
必ず
・お名前
・お電話番号
・受講人数
・受講されたい日程 9/23(水祝) or 9/29(火)
・アレルギーの有無
・柿渋染めのプラン1 or 2
※1の場合はストール or 風呂敷 どちらかお選びください。
※2の場合は持ち込む予定のアイテムも明記ください。(干す場所やハンガーなどの準備が必要なため)
持ち込み物について、申込時にすぐに明記できない場合、申込後1週間以内を目安にご連絡ください。
をご明記ください。
こちらからの返答後、受講確定となります。
数日経っても返答がない場合、お手数ですが再度ご連絡ください。
(ご連絡後、翌日までには返答いたします)
また、「春」、「夏」に参加された方を優先とさせていただきます。はじめてご参加される皆様には「調整中」という形でご返信させていただく場合がありますのでご了承ください。
場所は当店サササ(旧繁盛幼稚園)となります。
〒671-4105 兵庫県宍粟市一宮町上岸田576旧繁盛幼稚園側
お車でのご来園をおすすめしています。
本数は少ないですがバスでもお越しいただけます。(バス停:上岸田)
その他ご不明な所はなんでもお聞きください。
それでは皆様のご参加、心よりお待ちしております。
サササ 山口アキ




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